【特別講座】日経テレコン21で始める信用リスクマネージメント

【第3章】経理、営業マンなど、実務における与信管理のイロハ 提供:リスクモンスター株式会社 データ工場工場長代理 三木真志氏

2009/6/5

3. その他取引先の情報収集をしよう!

それ以外の情報収集手段としては、以下のようなものが挙げられます。取引先の情報はできるだけ多く集めて分析することが重要です。

信用調査会社の活用

信用調査会社のデータベースを調べることで、商業登記簿と同様に取引先の情報を得ることができます。企業情報が掲載されている企業であれば、その取引銀行、株主、仕入先、販売先、業績推移などを押さえることができます。

同業者や周辺企業の評判

懇意にしていて、取引先を良く知る会社があれば、そこから取引先の評判を聞きます。近い立場にいる会社の情報は信頼性が高いと言えるからです。悪評が出ている企業との取引は避けた方が無難です。

インターネットを利用した情報収集

現在の情報収集手段として欠かすことのできないものとして、インターネットがあります。取引先のホームページを見ることはもちろんのことですが、検索サイトで取引先の社名や代表者、役員、住所、電話番号を調べることで、思わぬ情報に当たることもあります。

現地ヒアリング

代表者や幹部社員と商談する際は、取引先の状況をつかむ絶好のチャンスです。社長の人柄、経営力、意欲、経営姿勢を知ることができます。そこでは、信頼関係を醸成することが重要です。やはり信頼できる相手にしか、自社の経営内容は見せないものです。

現場の観察

取引先チェックリストの例取引先を実際に訪問して事業を行っているところを見ることは重要です。現地調査を怠ると、いざ決済されなかったときに直接交渉するために現地に行くとそもそも会社が実在していなかったなんてトラブルもありえます。

訪問の際には、オフィスや工場・倉庫の現場を可能な限りチェックします。右図のようにチェックリストを作成して次のような事柄に異変がないかを確認することは非常に有効な手段といえます。

社員の反応
信用のおける会社は教育が行き届いており、社外の人間に対して挨拶ができるなど社員の対応がしっかりしているものです。
社内の雰囲気
また、社内の雰囲気や一般の社員の様子にも目を向けてみましょう。伸びている会社は、社内に活気があり、てきぱきと仕事をこなしているものです。また社内も雑然としておらず、それなりに整理整頓されています。
工場や倉庫の状態
生産現場や倉庫に行く機会があれば、出荷する予定がなさそうな埃のかぶった在庫が多くないか、稼動していない老朽化した設備がないかをチェックし、その変化に目を光らせることも忘れてはなりません。

次は・・  定量(財務)分析をしましょう!

資料請求・お問い合せ【特別講座】日経テレコン21で始める信用リスクマネージメント 講座一覧

講座一覧

第1章 最新倒産事例研究
提供:リスクモンスター株式会社
株式会社金融工学研究所
AGS株式会社
1. オリエンタル白石 編
2. 小杉産業 編
3. M加工(仮称) 編
4. ゲートウェイ21 編
5. ニチモ 編
6. N株式会社(仮称) 編
第2章 社内における与信管理のルールづくり
協力:AGS株式会社
1. 基本方針の策定と自社リスクの洗い出し
2. リスク許容範囲の設定と取引先の評価
3. 与信限度額の設定と運用ルールの作成
4. 社内共有と運用開始、メンテナンス
第3章 経理、営業マンなど、実務における与信管理のイロハ
提供:リスクモンスター株式会社
1. 契約相手は誰か?
2. 初期判断の強い味方「商業登記簿」!
3. その他取引先の情報収集をしよう!
4. 定量(財務)分析をしましょう!
5. 定性分析によって分析を補いましょう!
6. 商流の分析
7. 社内承認を取りましょう!
8. 契約を締結する
9. 継続的に管理しましょう!
10. まとめ ― 与信管理強化は販売拡大に結びつく
第4章 信用リスクモデルとは?
提供:株式会社金融工学研究所
1. 信用リスク評価、モデル、倒産確率
2. リスク要因と実績倒産率の傾向について
3. モデルの効用・限界
第5章 これからの信用リスクマネジメント
1. リスクモンスター株式会社
2. AGS株式会社
3.株式会社金融工学研究所

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