第4回 カラー&モノクロ活用で理解度を上げる
色分けは、その識別がどの程度重要なことなのかによって使う手法も変わります。よりわかりやすくするための補助として使うなら厳密に考えなくてもよいですが、確実に識別できるようにしなければメッセージが伝わらない場合は、仮にモノクロになってもはっきり識別できる色分けが必要です。
例えば、前述の3色に色分けした例では、色分けはあくまで補助的です。仮にモノクロになって色分けが不明確になったとしても、「独立系、流通系、交通系に大別される」というメッセージは問題なく伝わります。
以下の例ではどうでしょうか?
グラフ、は識別が重要な図解の代表例です。改善前では、色相は違いますがトーンが近い色で色分けしているので、モノクロにすると同じようなグレーになって識別しにくくなります。どういう場合でも確実に識別できるようにするには、改善後のようにトーンが違う配色にします。
作成した資料は、どういう方が読むか、どういう使い方をするか(投影する、印刷するなど)考えて、作成しましょう。モノクロになった場合を想定して作成するなら、トーンの違いに注意して色を選んでください。
最後に思い出していただきたいのが、第3回講座で解説したデザインの繰り返しです。皆さん、覚えていらっしゃいますか?