第3回 文章表現やレイアウトでロジカルに魅せる
文章や図のレイアウトは、資料の印象に影響します。まったく同じ内容が記述されていても、レイアウトが不揃いだと未整理で非論理的な印象を与える恐れがあります。こんな単純なことで損をしてはもったいないですから、注意して揃える習慣をつけましょう。
以下の例で見てみましょう。日本国内でのレジャー産業の動向について、最近のトレンドを3つ挙げています。改善前と改善後では、記述内容は全く同じですが、使用している図形のかたちや大きさ、レイアウトが違っています。
【改善前】
改善前では、3つのトレンドを説明する枠が楕円でかたちが微妙に違いますが、並列して説明する事象は、可能な限り同じかたちで揃えて並べたほうがよいでしょう。また、楕円は長い文章を書き入れると自動改行されたときに読みにくいので、文章を書くなら四角に近いかたちのほうが適しています。また、施設の例は四角のなかに羅列されていますが、箇条書きにして揃えて書いたほうが読みやすいでしょう。
改善後の例は次のとおりです。内容は変わっていないのに、揃えただけで印象が違うのがおわかりいただけると思います。