ビジネススキルアップ連載 シンプルにまとめる!ストレートに伝える!企画書・提案書作成講座

第1回 ストーリーの組み立て方

4.材料を集める

ストーリーが決まったら、必要な材料を集めて整理します。説明内容によって材料の入手方法はさまざまですが、資料作成工数を削減するために、できるだけ効率よく信憑性・客観性の高い情報を集める手段を考えます。前述の例で考えてみましょう。

説明項目 情報収集手段の例
自社を取り巻く環境
マクロ環境分析
同業他社動向
  • インターネット検索による情報収集

    信憑性・客観性の高い情報を短時間で集めるには、リサーチ会社が提供する業界レポートを利用したり、日経テレコンのような信憑性・客観性の高い情報ソースを検索できる情報サービスを利用することも検討する。情報入手にかかる費用と、情報の質・情報収集工数のバランスを見て手段を選択する。

    例) ここで使える日経テレコンのコンテンツ

     記事情報
    • 日経各紙、業界専門紙、書籍、年鑑等
     企業情報
    • 企業情報、会社情報、専門企業情報(株式、特許、海外進出など)
     各種データ
    • 日経業界地図、矢野経済研究所マーケットシェア事典、富士経済グループ マーケットシェアデータ
自社の状況
現状分析結果
  • 自社内での情報収集
導入予定の情報サービス
モバイル端末の概要
選定理由;
  • インターネット検索による情報収集
  • 提供元企業へのヒアリングによる情報収集

    仕様など基本的なことは提供元企業のHPや担当者へのヒアリングで情報収集できるが、選定の判断材料や、どう活用するかのアイディアの収集は、他社の先進的な取り組みを調査するなどの工夫が必要。
    信頼できる記事や調査レポートが入手できる情報サービスを利用する事も検討する。

    例) ここで使える日経テレコンのコンテンツ

     記事情報
    • 日経各紙、業界専門紙、雑誌(ビジネス総合)
     各種データ
    • 消費・トレンド調査、日経BPデータボード
導入費用概算
導入スケジュール
  • 提供元企業へのヒアリングによる情報収集
  • 自社内での情報収集

簡単にいえば、自社内で情報収集するものと、社外に広く情報収集するものに分かれます。自社内の場合は、関連部門の協力を得て正確なデータを早く集める手腕にかかっていますが、社外に広く情報収集する必要があるものは、無償/有償さまざまな手段があるので、場合によって適切なものを選択しましょう。

いかがでしょうか?
第1回は、ストーリー構成の考え方を解説し、説明に必要な材料を集める情報収集手段のヒントをご紹介しました。次回は、実際に集めた情報をわかりやすくまとめて納得性を高める方法を、具体例を紹介しながら解説する予定です。

テンプレートプレゼント

筆者 山崎 紅氏が作成した「企画書・提案書作成に使えるフォームやチャート」を各回プレゼントします。
第1回は、目的やサマリーを明記する企画書フォーム例を無料でダウンロードいただけます。
下記、免責事項をお読みの上、ご利用ください。

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山﨑 紅 氏
富士ゼロックス株式会社
10年間のSE部在籍後、人材開発部門へ異動、ソリューション営業力強化T長、人材開発戦略G長を経て、人材開発コンサルタントとして活動中。コミュニケーション力強化、問題発見/課題解決力強化を得意とし、「ビジネスコミュニケーション」「説得できるプレゼンテーション」「ソリューションのための見える化」「ロジカルシンキング」といった人気コースをはじめとして、日経ビジネススクールなど講演多数。民間企業、官公庁、大学、各種教育機関などで幅広く指導。主な著書に、「説得できるプレゼンの鉄則 PowerPoint上級極意編 第二版」*「ロジカルシンキングのための見える化入門」「ミニひと目でわかるPowerPoint2010 ロジカル、ビジュアル、リアルプレゼン50のポイント」「社会人基礎力講座」(以上、日経BP社 )「勝てる企画書」秀和システムがあり、数冊が台湾・韓国でも翻訳出版されている。

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