「月刊中国NEWS」 10年6月号
Q. 2007年5月の創刊から約3年が経ちますが、日本での反響を教えてください。
発行部数は6万部であり、反応は非常によいです。ですが、もとが中国語なので日本人としては若干理解しづらい部分もあります。たとえば中国入門は非常に人気がありますが、これからは漫画にすることで、より日本人にとってわかりやすいものにしていきたいと考えています。
そのほか、中国の経済に関する記事に関しては日本の読者が注目する部分なので、もっと増やしていきたい部分です。多くの中小企業や大企業は中国の各分野で非常に活躍しています。そういった姿を誌面に反映していければと思います。
また、我々は中国で活躍する人々に対して感謝の気持ちを込めて、何かしらの賞を設けられればと計画中です。誌面だけの活動ではなく、国際会議やサミット、討論会、講演会などの企画も視野に入れています。特に日中経済界のトップクラスの交流の力となれればという思いです。
Q. 日本企業にとっては中国市場の重要性はますます高まると言われています。日系企業のビジネスチャンスはどんなところにあると思われますか。
中国の改革開放後30年間、日本企業の援助は非常に大きなものがありました。特に資金面での援助が大きかったと言えるでしょう。もし、日本の援助がなければ、中国の改革開放は現在ほど大きな成果をもたらさなかったはずです。これは中国の人々が忘れてはならないことです。こういった援助がこれからも続いていくことが日中関係において非常に大事なことだと思います。
日本企業の一番の強みは技術力と蓄積されたノウハウです。2008年からは資金援助という要素は薄くなり、現在中国企業はグレードアップの途中段階にあります。企業のレベルアップを図る際、最も必要なのがその技術とノウハウです。これは農業、製造業や金融業、サービス業など業種の別にかかわらず、すべての企業がより早い成長が果たすのに欠かせないものなのです。日本企業はこういったチャンスをつかみ、技術とノウハウを中国で利益に変えるべきでしょう。
Q. 最後に、張編集長のこれまでの経歴や日本との関わりを教えてください。
私は1988年に来日し、1996年には上智大学大学院新聞学博士課程を修了しました。1995年、日中通信社を設立し、現在にいたるまで日中相互理解のため日夜努力を続けています。私は日中間を飛び回っており、中国でよく聞かれるのが、余生は中国と日本のどちらで過ごすかということです。その際、私は「東京です」と答えています。なぜなら、私は東京という都市が世界で一番住みやすいと考えているからです。さらに言えば、東京には多くの知人や友がいます。そういった人々には常々助けられ、ここまできたからです。
会社名: | 株式会社日中通信社 |
設立日: | 1995年2月28日 |
資本金: | 8,000万円 |
事業所: | 〒176-0012 東京都練馬区豊玉北4-11-7 |
代表取締役: | 張 一帆 (チョウ・イチホ) |
事業内容: | 出版業全般、広告代理店業 教育・養成および派遣、映像・音響・文字等の情報提供サービス 映画・テレビ番組・ビデオ・DVD・CDの制作、配給及び配信 芸能プロダクションの経営 |
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