日経テレコン21 コンテンツ紹介・インタビュー

Q. 日経テレコン向けのグラフにはどういうものがありますか?

  現在提供しているのは、我々が独自に収集する上場企業のIRデータを利用したグラフ約550種類と、日本経済新聞デジタルメディアのNEEDSから提供されるマクロ・産業統計を元にしたグラフ約250種類、計800種類です。記事検索で探せる形で提供しており、グラフ表示だけでなく、グラフ画像や元データのダウンロードが可能です。今後、主要な上場企業の財務データなどを使ったグラフも提供する予定です。

  さらに、日経テレコン21で提供する新聞記事や企業情報と関連付けて見ることができるようになれば、お客様の利便性は飛躍的に高まると思っています。

Q. 今後、どういう展開を考えていますか。

  シリコンバレー発のビジネスではないかと勘違いされるくらい、面白く革新的で、かつグローバルに使われるサービスを生み出したいという思いがあります。できるだけ早いタイミングでvizooを英語化して、英語圏の人々にアピールできるようなサービスにしていきたいと考えています。そのためにはいくつか考えるべき要素があります。インターフェースを英語化するだけなら容易にできますが、コンテンツをグローバルなものにしていくのは、やりようによっては大変な話になります。

  海外のデータベース・ベンダーと組んで、「vizoo Pro」を活用して、より専門的な人たちに使ってもらうサービスを展開するという選択肢もあります。いずれにせよ今年中に海外展開に一歩踏み出したいという高い目標を掲げています。

Q. 会社の規模など現状は?またオフィスが東大(本郷)の目の前にあるのは?

  従業員は約20人です。東大の目の前にあるのは、アルバイトやインターンシップなどを通じて、レバレッジをきかすような形で大学生を活用したいという思いがあったからです。以前、インターンシップで学生20人を集めて、エクセルの使い方から企業分析の仕方までを3カ月かけて無料で教えました。「フィルモア・ブート・キャンプ」と呼んでいましたが、宿題も出してビジネススクール風に鍛えました。学生にとってもスキルが身に付くので役に立ち、我々にとっても学生リソースを生かせるメリットがあります。

Q. 最後にサービス名「vizoo」の由来を教えてください。

  社内でアイディアを出し合って決めました。可視化を意味する“visualisation”に、様々なグラフが集まるところという意味合いで動物園の“zoo”を合わせました。何となく“business”の響きにも近いということもあり、これに決めました。米国人のパートナーには、ネーミングを考え直した方がいいと言われましたが、GoogleやYAHOO!に見られるように、「ウー」とか「オー」で終わる名前で成功している例が多かったということもあり、ちょっぴりそういう雰囲気も出て良かったと思っています。

【会社概要】
社 名: 株式会社フィルモア・アドバイザリー
設 立: 2006年11月22日
拠 点: (本 社)東京都文京区本郷6-17-9 本郷綱ビル
(米国子会社)3757 N Lakewood Ave, Chicago, IL 60613, USA
代表者: 森  航介
資本金: 約2億円
沿 革: 2006年11月 海外機関投資家向け日本株リサーチ会社として発足
2007年12月 vizoo事業展開のため米国VCのDCMより出資受け入れ
2008年 8月 vizoo開発をスタート
2009年 1月 サイバーエージェント、マネックス・ビジネス・インキュベーションより出資受け入れ
2009年 2月 vizooコア技術に関して国際特許を出願
2009年 3月 Tech Venture 2009 準グランプリ受賞
2009年 5月 vizooベータ版リリース
        Infinity Ventures Summit 2009 2位受賞

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