日経テレコン21 コンテンツ紹介・インタビュー

Q. 韓国で大きな話題は?

  1つは、韓国4大河川整備事業です。漢江などを整備して、国内の物流網をつくり建設投資や雇用を拡大して経済問題を解決しようという狙いで、李明博政権の重大な政権公約ですが、野党が反対しており、激しい議論になっています。2つめは、ノムヒョン前政権が大きな公約とした「世宗市」をどうつくるかも議論の的です。ソウルから行政機関の一部を移転させて行政都市を作ろうと計画しましたが、科学教育都市にした方がいいのではないかなど、都市の性格を変えるべきだとの議論が熱くなっています。3つめは、教育問題です。教育熱が強い韓国では大学入試、高校入試をはじめ、いつの時代でも教育政策の議論が熱心に議論されています。

Q. 日本の民主党政権誕生は、今も韓国のニュースとして報じられていますか?

  8月30日の総選挙前後には非常に多くの日本関連記事が報じられました。東亜日報が一番多く扱ったのではないかと思いますが、今もその延長線上で非常に関心の高い分野となっています。鳩山政権の韓国に対する外交政策、北朝鮮政策、東アジア共同体構想、日米関係など、日本の政策変化の過程で韓国も影響を受けるかもしれません。隣国の政権交代に関心があり、今もたくさんの記事が出ています。

Q. 急成長する中国についてはどう受け止めていますか。

  中国に対しては、期待と心配の両面がありますね。中国経済が発展すれば市場も広がります。一方、巨大な軍事力をもてば、東アジアの安全保障の問題にもなってきます。日本も韓国も中国と経済面、文化面でも交流を増やして、戦略的にいい関係をつくって両国だけでなく東アジア、アジアの発展、協力強化につなげたい。日本も韓国も同じ立場だと思います。

Q. 北朝鮮問題については?

  北朝鮮に対しては、中国が一番大きな影響力がありますから、6カ国協議を他の国と協力しながら、一番いいのは平和的に対話で核なき世界を目指して、うまく解決していくのが一番いい。

Q. 東亜日報の日本の体制や海外支局はどうなっていますか。

  東京支社にはソウルからの特派員が2人と支社採用の1人がいます。特派員は以前は3人いました。現在は韓国の3大紙はいずれも2人ずつで、それ以外の韓国紙は1人ずつ日本にいます。東亜日報は朝日新聞と提携していますが、海外の新聞社同士の提携の中では一番強くて長い、模範的な提携関係ではないか、と思っています。

  韓国の新聞社の海外支局は、日本の新聞社ほど多くはありませんが、東亜日報では海外支局は、ワシントン、ニューヨーク、パリ、北京、東京の5カ所で、特派員は計8人です。

Q. 尹支局長と日本のかかわりをご紹介ください。

  2003年、東亜日報から慶応大学に訪問研究員として1年間留学しました。ソウルに戻った後、2008年12月に東京に特派員として赴任してきましたから、1年というところです。

【会社概要】
社名: 株式会社東亜日報社
代表取締役社長: 金 載 昊
住所: ソウル市鍾路区世宗路 139 東亜メディアセンター
設立年: 1920年
主なサービス:
<MEDIA>
日刊紙-東亜日報, スポーツ東亜, 子供東亜
雑   誌-週間東亜,(月間)新東亜, 女性東亜, 科学東亜, 数学東亜, 子供科学東亜, 東亜ビジネスレビュー
単行本出版
<ONLINE>
東亜.COM,ニュースステーション(インターネットTV), インターネット教育コンテンツサービスなど
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