人民網日本株式会社 代表取締役社長 張善菊氏

人民網日本株式会社
代表取締役社長  張善菊氏

日経テレコン21 コンテンツ紹介・インタビュー

第6回 人民網

世界10大新聞の1つ「人民日報」のウェブサイト(2009/12/8)

「日経テレコン21」が提供する200紙誌を超える収録コンテンツ。提供元のキーパーソンに聞いたコンテンツの特徴を紹介します。
第6回は、人民網日本株式会社が提供する中国ニュース「人民網」について、代表取締役社長の張善菊氏に聞きました。(一部敬称略)


Q. 人民網について、ご紹介ください。

  人民網は、世界10大新聞の一つである「人民日報」が開設した、ニュースを主とするウェブ上の大型情報発信プラットフォームであり、ウェブ上で最大の中国語・多言語ニュースサイトの一つです。

  「人民日報」(People's Daily)は、中国共産党中央委員会の機関紙です。1948年6月15日に創刊され、同年の8月1日、中国共産党中央委員会より中国共産党中央委員会の機関紙と指定されました。「人民日報」は中国最大の全国紙であり、ユネスコより世界におけるもっとも権威のある、影響力のある十大新聞紙の一つと評価されました。

  人民日報社は、中国国内に33の支社、海外に39の支社があり、中国全土及び世界100以上の国・地域に新聞を発行しています。一日の平均発行部数は230万部に達しています。

Q. 人民日報がネット版を始めたのはどうしてですか。

  人民網は、中国の報道を全世界に向けて行っていくことを目的に1997年1月1日開設しました。設立の趣旨として、「権威性、大衆化、信頼性」が掲げられました。長年にわたり、人民網はニュース報道の権威性、スピード、多様性、評論性を特色とし、国内外で「権威的メディア・大衆的サイト」というイメージを形成しました。

  人民網は、中国語(簡体字・繁体字)、英語、日本語などの14の言語で、写真、音声・動画、フォーラム、ブログ、モバイル、アニメ・漫画、RSS、ライブ放送など様々な形式を取り入れながら、毎日24時間、全世界のネットユーザーに情報を発信し続けています。

  人民網は創立以来十数年、国内外の影響力がますます強くなっています。ネット利用者は200以上の国家・地域にあります。「中国のもっとも影響力のあるウェブサイト」、「もっとも尊重される中央ウェブサイト」、「中国のもっとも専門性のあるニュースサイト」と選ばれ、多年連続で「インターネット業界の自律貢献賞」に受賞しました。人民網の「強国論壇」、「人民時評」、「中国共産党網」などのコラムは、「中国インターネットのブランドコラム」と評価されました。

Q. 人民網が日本語を始めたのは?

  人民網は1998年12月1日に日本語版を開設しました。人民網日本語版は、中国のニュースメディアが最も早く開設した、影響力が最も大きい日本語ニュースサイトです。2008年、人民網は中国の国家重点ニュースサイトとして初の海外進出を果たし、本部を東京に置く人民網日本株式会社を設立しました。中日政府往来、民間の友好交流及び経済貿易の協力に関する情報を全面的に提供し、リアルな中国を日本の読者に紹介します。日本語版は、読者のニーズにあわせ、情報の実用性を重視し、11年の発展を経て、日本の読者やメディア機関が中国の情報を入手する際に重要な窓口となっています。