2014FIFAワールドカップ直前スペシャルインタビュー 宮澤ミシェル サッカー界を俯瞰できる解説者という立場で世界の「変化」を現場に伝える

NHKのサッカー解説などでおなじみの宮澤ミシェルさんは、元プロサッカープレーヤーでもある。現場でプレーしてきた選手から、サッカー界を俯瞰的に見る立場の解説者へ。その二つの経験から、今のサッカー界がどのように見えているのか、お話を伺った(文中敬称略)。
【プロフィール】
サッカー解説者・指導者。千葉県出身。国士舘大学サッカー部を経て、1986年に日本サッカーリーグのフジタ工業サッカー部(現・湘南ベルマーレ)に加入。1988 年度には天皇杯準優勝を経験した。1992 年、東日本JR 古河SC(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)へ移籍。1994 年にファルカン監督時代の日本代表に選出されるが、負傷のため無念の辞退。1995年のJリーグを最後に現役を引退し、その後はサッカー解説者として、楽しくわかりやすい解説で視聴者からの支持を集めている。

ワールドカップはギリシャ戦に注目

インタビュアー:いよいよ2014年 FIFA ワールドカップ・ブラジル大会が開催されますね。宮澤さんは日本代表が勝ち抜いていくためには、どんなところがポイントになると見ていますか?

宮澤:まず、日本が一次リーグを突破する上でカギを握るのが、ギリシャ戦ですね。リーグC組の2回戦で、日本代表はギリシャと対戦します。平均身長184㎝で、日本代表の平均より6㎝以上も高い。技術的には日本代表の方が上回っていると思いますが、この高さを活かしたギリシャの固い守りを破らなければ、日本の1次リーグ突破は厳しくなります。

初戦のコートジボワールはアフリカ最強のチームですから、もしここで勝てずに引き分けた場合は、ギリシャに勝って勝ち点3を取ることが1次リーグ突破の必須条件となります。3戦目のコロンビアは、優勝候補の一角にも挙げられている強豪ですから、C組の中では一番の強敵です。できればコロンビアに当たる前の2戦で、最低でも勝ち点4は確保しておきたいところです。

サッカーを普段あまりご覧にならない方でも、その辺を頭に置いて、ワールドカップ・ブラジル大会を見ると、楽しめるかもしれませんね。